- Asami Ike
ひかるどうぶつえん 2019 レポート! その2
ひかるどうぶつえん 2019 レポート!
の続きです!
さてさて。キリンの側では・・・
江口 拓人 ボトロープ~魔法使いボン~

「ボトロープ」と名付けられたこちらは、ボトルの中に入って回る絵が、
ストロボライトの点滅によってアニメーションに見える仕組みになっています。
魔法使いになったボン、大きなキバでボンだとわかりますね。

作家の江口拓人さんは、「パンタグラフ」というユニットの中の一人。
こんなすごい立体ゾートロープなんかも作っていらっしゃるんですよ!
何を隠そう、金沢動物園の大常連でいらっしゃる江口さん。
ボトルの中で動いていたのは、ウォンバットのヒロキでした!
さぁ、ユーラシア区へ向けて歩いて行くと・・!
神谷 紀子 動物園にて

神谷さんは、動物園がとても大好きな写真家さんです。
様々な動物園のコメンタリーをした映像が上映されています。
金沢動物園の中にぽっかり、他の動物園を除く穴が空いたみたい。
神谷さんと一緒に動物園を回っているみたいな気持ちになれる、おしゃべりも一緒にお楽しみください。

はやみ さやか ばくにみせたいぼくのゆめ


さぁ、不思議な作品がまた現れました。
なんと8mmフィルムで作られているこの作品。
びよ~んとのびたフィルムがカラカラ回ってスクリーンに映像が映し出されています。

バクに見せているんだって!バクも、見たり見なかったり。
フィルムの映像は不思議な揺らぎに満ちています。夢のような映像が、空間を優しく照らします。


築地 のはら 跳ねるねずみ

あらら!よく見たら、ヘンテコな音がするような・・?
オオツノヒツジの岩場のそばで、ねずみが藁の中で跳ねていましたよ!
あれ、よく見たら今のはネズミじゃなかったね。オオツノヒツジ・・!?


ダイナミックな岩場にミニマムなユーモアのコントラストが映えています。
ホッキョクのゆりかご

坂を下って行くと、大きなシロクマが現れました。
眠っているなぁと思って近づくと、びっくり、こっちを見てきます!
布に投影されていて、触っても大丈夫。
記念撮影もバッチリです。暗闇に光る、なんて美しいシロクマ!


仲本 拡史_宇宙の舟

さぁ、今年も宇宙の舟が流れています。
森の中、さまざまな緑に囲まれて、ありとあらゆる方法で対話を試す男の姿。
通りかかる子供たちは、枝を頭につける姿の映像を見て笑ったりしているうちに、気がつくと真剣に見いっています。


男の関わり方、映像の切り取り方が、いつもは眠っている部分の心をがんがんと揺さぶります。
さて、場所は変わってオセアニア区へ!
中野 晃太_夜に出現!オリジナル新種どうぶつえん!

お昼に開催していたワークショップの成果が展示されています、
その日に作ったねんどや羽根などでできた新種どうぶつたちがうごめいています!
まるで動物園の中で展示されているみたい。貴重な経験となりました。

重田 佑介 がそのもり

こちらはまた楽しそうなものを囲んでみんながワイワイしています!
みんながしゃがんで見ているのは、キラキラいろんな光の粒。
地面に投影されているとよくわからないけど、葉っぱをかざすとほら、くっきり見えてきますよ。

すくい上げるように見る粒は人だったり、隊列を組んでいたり、
よく見たら昔話やおとぎ話のかけらたちではありませんか。
夢中になってみんないろんながそを探しています。



さぁ、そろそろ帰ろう。最後は「コアラのおなまえソング」がやっていますよ!
池 亜佐美 コアラのおなまえソング



楽しげなリズムに合わせて、コアラたちが歌いながら金沢動物園のみんなの「名前」を紹介していきます。
スーチョワンバーラルのスーチョワンって、なんだっけ?
カピバラはグアラニー語、ポニーはフランス語、オカピはピグミー語・・など、
どうぶつの名前は、ふるさとの名前だったり、言葉だったりするのです。
そんなことを歌っています。


あら!今年からグッバイソング、白いカンガルーのルーのうたなんかも追加されました。
ちょっと眺めてから、帰りましょう。
「またあおう」の言葉とともに、今日はここまで。
金沢動物園に、また遊びにいきましょう!
10月からは、「アニマル・アートコラボ展」が始まります。
ナイトズーはないけれど、たくさんの彫刻などのアート作品が動物園の中に溢れます。
第二回からひかるどうぶつえんの方にも参加してくれている黑田菜月さんが率いる写真展、
「アニマル・アートコラボ展~どうぶつえんの目~」
も開催します!
黑田さんたち4名の作家と1団体が、金沢動物園の協力の下で制作を行っています。一歩また動物園に踏み込んだ作品制作を今絶賛行なっている最中です!
こちらもぜひぜひお楽しみに。
素晴らしい写真たちは、梅田健太さんに撮影していただいております。
Photo by Kenta Umeda